【千葉市中央区】「安すぎて不安」と言われました…他社が全交換を勧める中、私が修理だけで済ませた理由
2025年11月24日（午前）、千葉市にある障害者施設様より「急にテレビが映らなくなってしまい、入所者様が困っている」とのSOSをいただき、ちょうど市原市で作業を終えたタイミングだったためすぐに現場に向かいましました。
施設のテレビが見られないというのは、入所されている方々にとって楽しみが奪われてしまう大きな問題です。一刻も早い復旧を目指して調査を行いました。
他社との見積もりの違いに驚かれる
実は今回、私にご依頼いただく前に、お客様は他の業者さんにも見積もりを取られていました。 その業者さんの診断は「アンテナとブースター（増幅器）の全交換が必要」というものだったそうです。
しかし、私が電波状況と機器の状態を詳しく調査したところ、アンテナ本体もブースターも正常に稼働していることが確認できました。
「壊れていないものを交換する必要はありません」
そうお伝えし、私が提示したお見積りは、不具合箇所のみの修理費用でしたので、他社さんに比べてかなりお安くなりました。お客様からは逆に「こんなに安くて本当に大丈夫なんですか？ちゃんと直るんですか？」と不安に思われてしまうほどでした。
原因は「見えない部分」の施工不良
私が特定した原因は、アンテナ本体ではなく、ケーブルをつなぐ「ジョイント部分」にありました。
▼ こちらが現場のケーブルの様子です （ここに IMG_8430.HEIC または IMG_8429.HEIC を挿入：剥がれかけた白いテープの写真）
一見しただけでは不具合があるように見えませんが、、、
電工テープを剥がしてみると、防水テープ類は巻かれていませんでした。そのため雨水が侵入し、、、
▼ テープを外して中を確認した写真がこちらです
ご覧の通り、接続金具（接栓）内の芯線が腐食し完全に断線状態になっていました。これがテレビが映らなくなった「本当の原因」です。
経験や知識が浅い業者さんの場合、あるいは「とにかく早く終わらせたい」という手抜き工事の場合、この接続部分の防水処理（自己融着テープという特殊なテープ巻き）を行わず、簡易的なビニールテープだけで済ませてしまうことがあります。 その結果、数年後に雨水が入り込み、今回のような不具合を引き起こします。
「交換」ではなく「修理」で完全復旧
原因さえ分かれば、高額なアンテナ交換は必要ありません。 腐食した部分を切り落とし、新しい部品で繋ぎ直します。
▼ 新しい金具でしっかりと接続しました
そして、ここからが一番重要な工程です。 二度と同じことが起きないよう、「防水処理」を徹底します。
▼ プロ用の防水テープ（自己融着テープ）で隙間なく密着させます
この黒いテープは、時間が経つとゴムが溶け合って一体化し、完全に水をシャットアウトします。見えなくなる部分ですが、ここが工事の寿命を決めます。
▼ さらにその上から保護テープを巻き、仕上げ完了です
お客様からの信頼
工事終了後、テレビはバッチリ映るようになりました。 「他社さんは全交換と言っていたのに、まさかここだけの問題だったなんて…」と驚かれていましたが、私が撮影したこれらの写真をお見せして状況を説明したところ、
「だから金額が違ったんですね。理由が分かって安心しました。信頼できる方にお願いできて本当によかった」
と、大変喜んでいただけました。最初は「安すぎて不安」とおっしゃっていたのが、最後は「安心」に変わった瞬間、私も職人として本当に嬉しく思いました。
見えない部分こそ丁寧に
アンテナ工事は、お客様からは見えない屋根の上での作業がほとんどです。だからこそ、信頼関係が何よりも大切だと私は考えています。
「映ればいい」という工事ではなく、「長く安心して使える」工事を。 もし他社の見積もりに疑問を感じたり、「全交換しかない」と言われてお困りの際は、ぜひ一度ご相談ください。今ある設備を活かした、正直な提案をさせていただきます。
まとめ
今回のケースのように、テレビが映らなくなる原因は、必ずしも「アンテナ本体の故障」ではありません。特にアンテナが強風などで飛ばされたり傾いたりした後に映らなくなる場合でも、実は「配線」や「電源部」のトラブルであることが多くあります。
倒れたアンテナ本体だけに気を取られず、まずはブースターやテレビ裏の配線もしっかりと確認することが重要です。ここを診断できるかどうかが、無駄な出費を抑える鍵となります。
千葉市エリアでも最短即日対応可能です。 他社で「交換しかない」と言われた場合でも、まずは一度セカンドオピニオンとしてお気軽にご相談ください。